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悪魔のような男

 僕はもっと早く気づくべきだったのかもしれない。

 

 僕の声が人一人を泣かせてしまうのに十分だと言う事を。

 

 

 僕の腕力が人一人殺すのに既に十分過ぎるものである事を。

 

 

 僕の言葉が人一人の幸せをぶち壊すだけの力を持っている事を。

 

 

 そして壊れたものは決して元には戻らないと言う事を。

 

 

 

 

 それでも、こんな悪魔のような僕の声でも君を勇気付ける事が出来る事を。

 

 そして君の声は、こんな悪魔のような僕にですら救いを与えると言う事を。

 

 

 

 

 

 

 

 僕は感謝しなければいけない。

 

 

 僕の周りの最高な友人達に、そしてその出会いの才能をくれた両親に。

 

 

 

 

 僕は謝らねばならない、恥じねばならない、懺悔せねばならない。

 

 

 僕は報いねばならない、与えねばならない、尽くさねばならない。

 

 

 悪魔に、魔女に、魔王に、大魔王、大魔神に、悪夢に。

 

 僕はその全てになって人々を苦しめる。

 

 

 

 それでも僕は君の笑顔に会いたいと願う事をやめれはしない。

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